朝の違和感と、壁に佇む大きな蝉
朝、ゴミを出しに家の外へ出たときのことです。
なんとなく違和感を覚えて視線を上げると、行く手の壁に大きな虫がとまっていました。
ちょうど胸くらいの高さ。
どうしても、その目の前を通らなければ目的地へ行けません。
「こわいな…」
そう思いながらも、ゆっくりと近づいてみました。
久しぶりに間近で見る、蝉の生命力
よく見ると、それは一匹の蝉(セミ)でした。
久しぶりに間近で見る蝉は、驚くほど大きく感じられます。
どっしりとした緑色っぽい胴体に、透明な羽。
少しグロテクスにも思えますが、同時に力強い生命力も伝わってきます。
子供の頃は、平気で手で捕まえていたはず。
大人になった今はなぜか不思議な緊張感が走るものです。
その蝉は、鳴く気配も、飛び立つ気配も見せません。
私は驚かせないよう、そっと横を通り過ぎました。
偶然目にした、二匹の蝉
無事にゴミを出し終えた、すぐそばの地面。
ふと目を落とすと、そこには別の蝉がお腹を上にして落ちていました。
さっきまでとは対照的な、静かに役目を終えた姿。
なんだか少しドキドキしながら、先ほどの壁の通路へと戻ります。
あの蝉は、まだ同じ場所に静かにとまったままでした。
相変わらず鳴くことも、飛び立つこともありません。
今度は落ち着いて、すぐ横を静かに通り過ぎることができました。
立秋を過ぎて。お盆に感じるセンチメンタルな秋の気配
暦の上では、もう立秋を過ぎています。
台風が近づいているせいもあるのでしょうか、どこか空気の中に秋の気配が混ざり始めているような気がします。
じっと動かない壁の蝉と、地面に横たわる蝉。
なんだか少し物悲しいような、センチメンタルな気持ちになりました。
お盆という季節の節目も、人の感情を少し繊細にさせるのかもしれません。
今日は少し暑さがやわらいでいますが、来週にはまた35度を超える猛暑が戻ってくるとのこと。
暦は秋へと進みましたが、もう少し、私たちの夏は続きそうです。



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