私の周りに、人の良いところを見つけるのがとても上手な女性がいます。
誰かを大袈裟に褒めるのではなく、いつもの会話の中で、ごく自然に心地よい言葉が出てくる方です。「ここが素敵だね」「あそこがかわいいな」「いいものを選んだね」と、彼女の口から出る言葉にはいつも、その人への素直な温かさがあります。
その優しい洞察力と、物事の明るい面を見つめる視点には、いつもハッとさせられます。彼女とお話ししていると、私まで周りの世界を少し新しく見られるような、そんなあたたかい発見をもらっています。
憧れの視点を、少しだけ真似してみて
そんな彼女の佇まいに少しだけ憧れて、先日のこと、私も小さな真似をしてみました。
いつも顔を合わせる方が、その日はなぜか、いつもより素敵な雰囲気をまとっているように感じられたのです。なんとなく、その時の自分の気づきをそのまま、「いつもと少し雰囲気が違って素敵ですね」と言葉にして伝えてみました。
聞けば、最近になって筋トレのような運動を始めたのだそうです。私の感じた小さな変化は当たっていたのだなと、なんだか嬉しくなりました。
伝えることの、小さな難しさ
これが褒めるいい機会かもしれないと思い、その素敵な変化をさらに言葉にしてみたのですが、これがどうにも上手くいきませんでした。
頭の中では、あの彼女のように自然に伝えたかったはずなのに、いざ口にしてみると、どこか大袈裟でお世辞のようになってしまいます。無理に言葉を飾ろうとして、少し空回りしてしまったような、そんな不器用な時間になってしまいました。
不器用な一歩でも、踏み出せてよかった
良いところを見つけること。そしてそれを、相手の心にそっと届くように手渡すこと。その難しさを、身をもって知る経験となりました。
それでも、言葉をかけたからこそ、その方の「新しい挑戦」という素敵な一面を知ることができました。上手には言えなかったけれど、その一歩を踏み出せてよかったな、と思っています。
呼吸をするように自然に人を輝かせる彼女のようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。まずは、身近な人の変化に気づける静かなアンテナを、日常の中で少しずつ育てていけたらいいなと思います。


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