気ままな散歩へ出かけました。
行き先は、代々木上原駅。
駅から1kmほど、武蔵野台地の東端にあたる急勾配の坂道をのんびり登り、閑静な住宅街の先にある駒場公園を目指します。
早朝から職員の方々が庭の手入れをしていました。美しく咲く薔薇が出迎えてくれます。
英国の気品漂う「旧前田家本邸 洋館」へ
まず訪れたのは、昭和4年(1929年)に建てられた旧前田家本邸 洋館。加賀百万石の系統を引く前田家16代当主・前田利為(としなり)侯爵の本邸です。約1万坪の敷地に佇むイギリス・チューダー様式の建物は、無料で見学ができます。
靴を脱いで一歩足を踏み入れると、ひんやりとした厳かな空気が漂っていました。高い天井に、敷き詰められたえんじ色の絨毯。豪華なシャンデリアやマントルピース、美しく施された彫刻に目を奪われます。
ここは晩餐会だけでなく、家族の生活の場でもありました。2階には書斎や夫人室、子ども部屋などのプライベート空間が広がっています。
必見!細部にちりばめられた「家族への愛情」
建物全体の重厚さだけでなく、ディテールに隠された遊び心と温かみに注目すると、見学がさらに楽しくなります。
- 寝室の絨毯(2階):重厚な書斎とは異なり、苺や葡萄といった実のなる植物が織り込まれた、可愛らしく温かみのあるデザイン。
- 小食堂の食器棚(1階):造り付けの食器棚に、葡萄の細かな浮き彫り(レリーフ)が施されています。
- 夫人室のマントルピース(2階):暖炉の飾り(グリル)に、菊子夫人の名にちなんだ「小菊模様」があしらわれています。
利為侯爵が家族をとても大切にしていた様子が垣間見られます。
対照的な和の美を楽しむ「和館」
洋館の隣には、外国の賓客をもてなす迎賓施設として昭和5年(1930年)に建てられた和館があります。こちらも無料で見学可能です。
洗練された書院造の2階建て木造建築で、洋館とは対照的な「和の美」が広がっています。一歩入ると二間の畳が広がり、日本庭園からは小さな滝の音が響いていました。
人がまばらな朝の時間。縁側に腰を下ろして庭園を眺めているだけで、心が落ち着いていきます。
嬉しいサプライズ!無料のガイドツアー
ゆっくり庭を眺めていると、予約不要・参加費無料の当日受付ガイドツアーがあることを知り、参加してみることに。
ガイドさんの案内で、普段は非公開の「1階の茶室」や「2階の居住空間」など特別なエリアを見学することができました。歴史の裏話を聞きながら巡る時間は、大人の散歩にぴったりです。
💡 さらに楽しむ耳より情報
毎年秋(10月下旬〜11月上旬頃)に開催される「東京文化財ウィーク」の期間中は、普段入れない「渡り廊下」や「洋館の屋根裏部屋」を巡る特別ツアーも実施されるそうです。この時期を狙うのも良さそうです。
朝から歴史散策を楽しみ、美味しいランチを食べて解散しました。
朝の心地よさと、美しい建築の余韻に包まれた、大人の休日でした。天気の良い日に、よかったら足を運んでみてください。



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